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  • 2017.12.08 Friday
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Silent Us Buzz

このブログのタイトルに「SUB」と付いているのは昔の名残りなんだが、まぁ「MAIN」はタイトルごとどっかに行ってしまったので、もうこの「SUB」を「MAIN」とするために「SUB」の頭文字を適当にあててGoogle翻訳先生にお願いしたらなんかいい感じになったので、「SUB」は「Silent Us Buzz」の略ってことに決めた。半年か数年前のことだ。
ちなみに意味は「わたしたちは黙って話をする」
……文法?知らない子ですねぇ。

適当に決めた割に、なかなかどうしてこれがまぁ気に入っているんだな。

わたしは普段からだいぶおしゃべりなので、どうでもいいことが9割9分くらいの話題を聞き取りにくい声と発音で喋っている。
聞いてほしいとは思うけど聞いてくれとは思って無いが故にそうなるんだが、じゃあ喋るなというのはもうこれは生態だから仕方ないとしてもらうとして、聞いてくれとは思っていない理由はあるから聞いてくれ。
わたしは普段からだいぶおしゃべりなんだが、頭の中でもだいぶおしゃべりなんだよ。
仕事中でも食事中でも、特にお風呂に入ってる時なんか、もうずっと喋ってる、頭の中で。一人の時もあるし、架空の誰かと会話してたりもする。あ、これ文字にすると結構やばいね。
最近ではゲームしてても喋ってるから、あとは読書中にも喋り始めたらコンプリートだし、そうなったら二代目・柳沢慎吾の名をもらってもいい気がする。明石家さんまの名を避けただけ、自重してると思ってほしい。

とにかくまぁ、わたしはよく喋るんだ。人がいれば喋るし、人がいなくても喋る、人と喋っていても頭の中で喋っている。
往年の2ちゃんスレの書き込みが如く、っと、これは最近の人には通じないって知り合いのおじさんが言ってたや、じゃあアレだ、チャンネル登録者数180万超のYouTuberのライブ配信時のコメ欄が如く、わたしの頭の中では結構なスピードでコメント(すべてわたしのアカウント)が流れているんだな。

うん、だからbuzzってるんだよ、わたしの頭の中が、わたしだけで。

us buzzって言っても、usに当てはまるのは全部別アカウントのわたしなんだけど。

とにかく、脳内スレッドがものすごい勢いで埋まっていくんだな。


わたしはさ、オビの話とか小桜さんの話とか青江の話とか、それからとても大切なほしくんの話とか、そういうのを小一時間いや小八時間くらいかけてここに書きたかったんだ。
「Silent Us Buzz」って言う割に、ここには上記の話題が書けてないじゃない。
書きたかったんだよ、それも、他のことも。
スレッドがどんどん埋まってくから、過去スレになる前に、書きたかったんだよ。

でもすごい勢いなのは脳内コメ欄だけじゃないじゃん。
ちょ、師、走りすぎじゃね?まだ12月入ったばかりなのにウォーミングアップっていうには本気で走りすぎじゃね?
ってくらい暦って走るじゃん。

世の中の中間管理職がみなこうも忙しかったら、そりゃあ過労死も自殺も減らねぇし少子化は進むよな、そりゃそうだ。

まぁとにかく、全然お暇がないんだよ。

だけど書きたい、書かないと消化しきれんし、さすがに脳内うるさいんだよ。

だからメモしておこうと思って。
30歳になって「大人になったなぁ」と思ったことは、メモしないとマジで忘れるってこと、あとは不整脈がすげぇ起こる。


書きたいことは上記の4つと、あとまぁ真面目に仕事の話とか、結婚の話とか、それにまつわる恋バナ??とかできたらいいね、30過ぎたからこそ恋バナ??の破壊力増すよね、俺は全てをなぎ払うゴリラと化す。


と、そういうことだ。
年内に書けるといいね。

それじゃあ、また明日。



月が綺麗ですね

かの有名な一文、夏目漱石がそう訳した「I love you.」を推し別に訳す、という遊びを、私もやってみたくなった。

 

 

まずはウォーミングアップとして、私なりの「I love you.」を訳す。


これについては色々考えた。
たぶん初めてこの逸話を知ったのが『あなたならどう訳しますか?』という質問で終わっていたので、なんならその時からずっと考えている。
だからまぁ色々と考えたのだが、考えれば考えるほど語彙が死ぬので、もう「I love you. = また明日」ぐらいで決めておこうと思う。
なんの捻りもないがとりあえず説明だけしておくと、これは私なりの精一杯の《お誘い》なのだ。
コミニュケーションはとれても人付き合いが苦手で、かつ出不精の私が相手の都合まで奪って『また明日も会いたい』と言えるのは、きっと最大級の愛情表現だと思う。
だから私は毎晩「また明日」と言ってゲームや漫画や小説を閉じる。二次元はまた明日もいてくれるから優しいね。
二次創作を得手とする書き手さんたちは流石の一文ばかりなので、気が向いたら調べてほしい。漱石を超える天才もこの世にはいる。

 

さて、キャラ別「I love you.」の意訳だが、ジャンルレスで綴ろうかとも思ったけど、せっかくなので消滅都市のキャラ括りでやっていこうかな、あつこも始めてくれたので。

順不同、思い付いただけ書く。


・ホシ「きみのそばにいたい」
ホシくんに関しては私が拗らせすぎていて全然決められなかったので、最終的に好きな書き手さんのお言葉から拝借した。初っ端から人の言葉を借りて言うくらいならやめろよと思うかもしれないが、なかなかどうしてコレがぴったりくるんだな。
『瞬く日々』で彼女のためにああまでしたホシくん、きっと生い立ちのせいもあって自己評価がかなり低いんだろうけど、そんな男が「彼女のそばに『自分が』いたい」と思えるようになったのなら、それは愛以外のなにものでもないでしょう。
彼女の幸せのためには、ホシくん自らの『わがまま』も必要だってことに気付いてくれよ。いいかい、ホシくん、それは『わがまま』ではなく、幸せになりたいというあたりまえの『望み』なんだよ。


・タクヤ「あなたの味方でありたい」
続々更新されるストーリーによってキャラの解釈は変化していくだろうけど、タクヤのこれは絶対変わらない。
前後に「俺が敵でも」が付けばそのまま『二度目の消滅』だけど、個人的には『失われし世界』のつもりで書いた。悪いな、俺は赤ユキバッドエンドが好きな民なんだ。
情熱家なわりに穏やかな空気を好むこの男の良さが最も発揮されたのがあのバッドエンドで、私はあれでタクユキ沼に落ちた。
タクヤはね、"弱者"を放っておけないんじゃなくて、"闘う者"を放っておけないんだ。そんな気質も相まって彼は、愛は囁かずにただ寄り添い続けたんでしょうよ。


・アキラ「愛しています」
別に早くもネタ切れになったとかそういうことじゃない。
私はアキラさんに夢を見ているんだ。アキラさんにはずっと誠実で、およそ正しくいてほしいと願ってしまうんだ。
だから着飾った言葉も、例えた言葉も、隠す言葉も使わない。ただ正しく「愛しています」と伝えるし、伝わる。アキラさんだから伝わる。これまでの誠実さが実を結ぶように伝わる。100%約束された幸福がその先にあるって、女の子にはわかってしまうんだな。アキラさんはそんな王子様。


・ソウマ「愛したいです」
だから別に早くもネタ切れになったとかそういうこry
ソウマくんはそのハイスペックな能力と恵まれた才能に反して、中身がほとんど無い。これは貶しているわけではなく、ついったでこぼしたけど幼いうちにああなったから思い出の量が極端に少ない、という意味で。どれだけ経験を重ねても、『想い』は募っても『思い出』が足らない。自身を形作るために、怖いくらいに欲しがりさんに描かれているけど、そんな彼が愛を語るならきっと「与えたい」と初めて思うのでは、などなど。『二度目の消滅』は、そんな与える側の人間に憧れた結果なんだと思うんですよ、私は。


・ミヤビ「愛してもいいのなら」
だからネタ切ry
ミヤビの場合、この言葉の前に(心の中でだけでも)と付いてしまうのがミソ。ミヤビは自己評価が低いというより、それ以前に自己評価すらしない、己を念頭に置かない、はずだったのに……という自我の芽生えがそのままイコールで愛の芽生えになっている※要出典
生まれた時から未亡人、みてぇなツラをしたこの美人、そもそも「準備はすべて整っているあとは貴様が一歩でも動けば即フィナーレ」なのにあまりにも、あまりにも優しいから立ち尽くしてしまう、そして思うのが(心の中でだけでも)なんだから、もう未亡人がカンストしてしまう。
そのぶん愛することを許されたなら、すべてを賭してでも愛を貫くだろうから、ミヤビは美人でストロング、つまりワンダーウーマンだったんだ……!


・ソメノスケ「愛していなくとも」
天丼は三回まで、とお笑いブームを2〜3度経験した世代なら知っているだろうに、それでもこうなったのは決してネタ切れってわけじゃない。むしろ今までが前フリなんだぜ。
上記三名と違ってそめのんの場合は「(きみが)愛していなくとも」と相手を慮った台詞に見えるだろう。すべてを「守る」と誓った男だからな。

だが違う、少なくともうちのそめのんは違う。(きみが)ではなく(俺が)なんだ。「俺が、きみを、愛していなくとも」なんだよ。
こんなにも真っ直ぐな男が、こんなにも矛盾した愛を語る。「三人でいる」ことへの決意は、愛か執着か、それがわからない故になんだけど、そのためにも公式さん、お願いします。
そめのんの器の大きさは、三人分の心の内側まで覆うほど大きく柔らかで、なんだか少し、寂しいかたちをしています。

 


これをやった人たちが口々に「私の推しへのI love youになってしまった」と語っていたが、例に漏れず私もそうなった。
愛の告白は楽しいね。
気が向いたら女性キャラでもやってみたい。

以下、没にするには書きすぎたため番外編↓

 


・サトル「トライアンドエラー」
英語を英語に訳してしまったな、しかもまるでそのままだな。
ループというより「卵が先か、鶏が先か」という話だが、サトルさんの脳をもってすれば始まりの瞬間でさえも全て覚えていてもおかしくないし、まぁそうなるとさらに辛い。だって物語の始まりは、いつだってボーイミーツガールなんだもの。

「忘れるはずがないもの」を「忘れないように」トライアンドエラーを繰り返してしまうのは学者の性というより、ただの恋する男だよなぁ。その恋が故に忘れてしまい、恋が故に思い出し、恋が故に壊し、恋が故に取り戻そうとする。その間続けてきたトライアンドエラーはハヅキのためだけに行われてきたんだから、これがI love you.でなくて何なんだって話だ。

訳、って言ってるのにカタカナ多すぎない?


・タイヨウ「幸せ以外のすべてを約束しよう」

最終的に溶けたりするタイヨウさんにも愛を語ってほしかった。タイヨウもツキも中身が変わってるとして、それでも「パートナー」として居続けたあたりに、わずか可能性を感じた。私は妖怪・ゆめおんなだから、そんなタイヨウさんにだって夢を見たかった。

恐れられ理解されない天才に、「科学的な好奇心」でここまでついてきたツキさんへ、労うでもなく感謝するでもなく、そんな約束をしてほしかった。自信満々のタイヨウさんのわずかな哀しみを、ツキさんに目撃していてほしかった。結果、「……約束と違うじゃない。」って幸せそうに微笑むツキさんが見たかった。ただそれだけだったんだ……

 

 

それじゃあ、また明日。

 

 


君が涙に暮れても

私の大切な友人に彼氏ができました。
コミュニケーションに悩み、愛に制限をかけては悩む、そんな彼女に彼氏ができました。
私にできることは何もないけれど、彼女の幸せを願わずにはいられません。

 

それでは聞いてください、

 

『捨てられる前に捨てろ』

 

 

ごめんごめん、冗談だよ!
いや、半分は本気だけど、そりゃあもちろんうまくいくことを願っているよ!
我々が今まで二次元に向けていた熱意を三次元に向けられるなら、そんないいことはないよ!だって二次元の男は私たちを扶養家族にはしてくれないからな!

 

ただな、三次元は二次元ほど劇的でもなく、それなのによほど辛辣だろう?
君の素直な好意を、その心を、悪気なく傷付ける人間もいるんだ。
いや、なに、男嫌いとか、ましてや君に彼氏ができたことを妬んでるとか疎んでるとかそういうことはないよ。
ただ君の心配をしているんだ、君にさじ加減を間違えて欲しくないと、そう思っているだけなんだ。
いいかい、間違っても彼の人生に責任を感じてはいけない。君たちは「付き合っている」んだ、そこに責任は無いし「付き合ってもらっている」わけでも無い。互いに対等であるべきだ。特に始まりが肝心だ。つまらないことを言うけれど、どうか慎重に、けれども楽に過ごしてくれ。
君の優しさは知っているからね、君の『献身』が、一番、気がかりなんだ。

 

上記は活撃の鶴丸(cv.斉藤壮馬)で脳内再生してくれ、鶴丸はこういうことを言うやつなんだ。※pixiv参照
そんな鶴丸がメインの薄い本がまもなく届きます。他にも大好きな書き手さんの本や一度は読んでみたかった神の一冊など、夏の幸せギフトがまもなく届くのです。
ありがとう書いてくれた人たち、ありがとう虎の穴、ありがとう日本、ありがとう、ありがとう……

 

そんな感じで私はいつでも元気です。
だから楽しいことがあったら教えて欲しいし、悲しいことがあっても教えて欲しい。
私にできることはないけれど、こうして薄い本の中の男を模して慰めることができるかもしれないから、笑うときも泣くときも、そうでないときも、いつでも会いに来てくれ。

 

君の幸せを願っているよ。


じゃあ、ちょっとBLEACHの話をしようかな。

うっかり興がのってしまったので、いつかの書きかけのタイトルを使ってBLEACHの話をしたいと思う。


正直、それよりもホシくんのくつした及びそれにまつわる大失恋の話をするべき流れなのだろうが、イベントはまだ終わっていないので、わたしは最後まで諦めない、否、諦めきれずに夢を見ているので、その話はちょっと待ってくれ。

ただ、ホシくんとこの沼に住民票は移してきた。

貧乏暇無し、オタクは忙しいのだ。



オタクと言えど、その性質は千差万別だ。
進化過程というか退化過程というか、育ってきた環境が違うから、好き嫌いは否めない。

わたしは分かりやすく「ジャンプ」で育ってきたオタクだ。
セーラームーンから始まった二次元の道でも、わたしを育んできたのは間違いなくジャンプだった。
本音を言えば乙女ゲームで育ちたかったが、それを知らずに20年近く生きてしまったのでしかたがない。
わたしの性根はどうしようもなくジャンプなんだ。

同じ「セラムン生まれ、ジャンプ育ち、悪そうな奴は大体中盤以降味方になる」で生きてきた人間ならほとんど厨二病を併発しただろう、真っ当にお日様の下を歩ける奴の方が異端だ。
闇を好み、邪眼に憧れ、決めゼリフの練習に余念がない、そういうオタクだ。

ここで富樫に転ぶかオサレに転ぶかなのだが、ファッションと音楽にコンプレックスを強く持つわたしは、やっぱりBLEACHに転がった。

うろ覚えだが、わたしをオサレ沼に転落させたシーンがある。
一護の名前の由来について『一つのものを護れるように』というのに対し 、「世界中の人を護るとも言えないし、両手で抱えきれる分だけと控えめにもなれない、俺は山ほどの人を護りたい。」と語るシーンだ。
もうここで、一生ついていく!と決めた。
他にも砕蜂の「尊敬、いや、崇拝していた」や、昼食に食パン1斤を持ってくる織姫など、BLEACHには何度も転落させられている。


だから自分の斬魄刀を決めるくらい、とうの昔に済ましてきた。

ただ、名前・特性・必殺技・バトルシチュエーションなどをどれだけ妄想し尽くしても、これまで発表の場がなかったので詳細までは決めていなかったのだ。
それがこの度日の目を見て、設定集を出せるくらいにイメージが固まったので、ここにまとめておきたいと思う。



わたしの斬魄刀の名は『沙羅双樹』
マチェテのような大刀とククリのような小刀、二刀一対の刀だ
二刀流 ではなく 二刀一対 というのが肝、この刀は二つで一振り、一振りで二つ必要とする

特性は電撃、それぞれが陽極と陰極になっており、形状の特質上叩き斬ることを主とするが、斬り落とせないほどの大きな敵の場合はこの電撃により内部の攻撃が可能
緊急時には心肺蘇生のための電気ショックとしても使用できる

解号は「槃(めぐ)れ、沙羅双樹」

大刀の方を地面に突き立てることによって卍解され、巨大木(菩提樹)の形となる
触れれば流れる電撃が一瞬で肌を焼き、もう一方の小刀で枝を斬り落としながら闘う

真名・沙羅双樹而二不二(さらそうじゅににふに)の名の通り、二つであり二つでないその斬魄刀は、片方で片方を壊すことにより破壊と創造、つまり二元対立を表し、全ての枝を斬り落とした瞬間、空の域に達し敵を滅する
これが奥義『入滅』である
※戦闘スタイルはバジオウ(キングダム)野獣ver.を参照

卍解前の決めゼリフは「説法の時間だ、有り難く拝聴してろ」
その他大ゴマ用のセリフは「苦行と修行は違うぞ」「救いを求めて伸ばされた手を、わたしは決して見過ごさない」「自ら身を焼いた兎の様な姿だな、いじらしくて堪らんよ」

「正義と悪、光と影、生と死、反する二極ばかりのこの世で、真理を得ることは易くない
しかし、それら全てを内包し、どこにも心を傾けず、空の精神であれば悟りの道は開かれるだろう
……どうやらわたしはまだ、悟りの境地に届かないらしい
おまえに対して、わたしはわたしへ傾いてしまった
安心しろ、殺生はしない
ただ、おまえを解脱させてやるだけだ」
このセリフでバトルシーンは終わる

沙羅双樹本体は袈裟に身を包み観音帽子を目深に被った即身仏のような姿をしており、表情などは窺えない
ただ、ミイラになる前はイケメンであってほしい、できればFGOのアルジュナみたいな、ほら、インドだし
アルジュナがわからなければ今すぐググれ、ついでに「アルジュナ バレンタイン」で検索をかけて、ときめくといい



さて、わたしの斬魄刀の紹介も済んだので、本家BLEACHの紹介に移ろう。

と思ったのだが、この先800字ほどの下書きが飛んだ。とても悲しい。心が折れる、斬魄刀だけは折れずに残っているのがせめてもの救いだ。

とは言えつらい。
もう書ける気がしないから、剣八対決についてだけ、その想いを述べて今日は寝よう。


しつこいくらいに何度でも言うが、剣八対決が好きだ。
そこだけ、何十回も読んでしまうくらいに好きだ。
何十回読んでも、変わらず「すき…」と思うくらいに好きだ。

たぶんわたしは、この二人の「殺し愛」としか言えない関係性と、この闘いの非合理さが、もうどうしようもなく大好きなんだろう。

BLEACHもといジャンプのバトルは、おおよそ正義のもとに行われる。
世界のため、ヒロインのため、守るべき人のためにヒーローたちは闘ってきた。

しかし、卯ノ花八千流も更木剣八も、そんなもののために闘っていない。自分のためでもなく、ましてや相手のためでもない。

卯ノ花八千流は京楽春水から命を受けて闘いに来たが、闘いの最中に彼女が思うのは、自らの責であっても彼のためとは程遠い。
戦力強化を目的とした更木剣八の解放というなら、何故彼女自身も前線に出て闘わなかったのか、触発と言うならそこでもできるはずで、どうしても対決する必要があるなら敵を巻き込んででも外でやるべきだ。
酷い選択をした、と京楽は言うが、それならいっそ敵陣に投下するのがベストと分からなくもないはずなのに。

何故二人、地下に閉じこもって闘う必要があったのか。

無間での修行を進言したのは卯ノ花八千流本人だ。
わたしにはそれが、彼女の我儘に思えて仕方がない。
誰にも邪魔をされない場所で、ただひたすらに、強いと認めた相手と、闘いたかった唯一の相手と、ただ闘いたかったのではないだろうか。

卯ノ花八千流のこの闘いにかける想いは、きっと更木剣八の比ではない。
完全な憶測だが、彼女は、初めて更木剣八と闘った後から、他のどんな相手ともろくに闘っていない。
本編で一切バトルシーンがないのも、総隊長から出陣を許可されないのも、麒麟寺に小言を言われたのも、きっとそういうことだろう。

たぶん、卯ノ花八千流は闘えなくなったのだ。あの衝撃を知ってしまって、他では足りないと悟ったのだ。
そして夢見ただろう、いつか再び闘うことを。そのためにできる準備を彼女はし尽くした。
強さのために八千の流派を極めた女は、知ってしまった刹那の快楽を永遠と味わうために回道を極めた。

卯ノ花八千流はこの一戦のために生きていたのかもしれない。

対して更木剣八は、その快楽を反芻するように闘い続ける。
卯ノ花八千流と同じように夢見た闘いを、その快楽をなぞるようにぎりぎりの闘いを続ける。

一方は想いを募らせ、一方は夢を重ねて、闘いは実現した。


あの闘いには悦びしかない。

「闘うことが好きだ」といった更木剣八の言葉そのままに、卯ノ花八千流もまた、闘うことが好きだったのだろう。
強さを求めたのは闘うという愉しさのためで、それ以外にない。

対照的な二人の唯一の共通点は、他の誰でもない二人にしかわからないそんな愉悦で、互いが必要だった。

しかし、必要なだけで、彼らの目的は「闘い」という愉しみだ。だからその目線は微妙にズレている。相手を見るでもなく、自分を見るでもなく、ただただ快楽だけを見ている。

そんな二人がようやく互いの表情を捉えたのは闘いの終わり、夢から醒めたその瞬間だ。

「あんた死ぬのか」
「子供みたい」
このセリフだ。
ここがものすごく好きなんだ。

愛してやまない闘いから醒め、やっと互いを認識したその瞬間はまるで、恋の始まりのような、愛の終わりのような、喪失感と充実感に満たされている。


なんてものを見せてくれたんだろう、と思った。

まさに『殺し愛』。

ある意味とてもエロティック、と言われていたが、なるほど、闘い を セックス に置き換えても問題なく読める。
こういう関係性は、むしろBLで見たことがあるくらいだ。

何度読んでも魂が震えるこのシーンを、わたしは後生大事に抱えて生きていきたい。



なんだかんだで長くなってしまったな。

下書きは消えて良かったかもしれない、残っていたらこの5倍は長くなっていたはずだ。

あと、そこまで書いて寝たので気力が戻った。
せっかくなので最後に、卯ノ花八千流の斬魄刀についての考察をして終わりにしよう。

これについては各所で似たような推察がされているだろうが、わたしは上記の「卯ノ花八千流は更木剣八と殺り合って以来闘っていない説」を挙げる理由として述べておきたい。


卯ノ花八千流は護廷十三隊設立当初のメンバーだ。
なので当時から卍解まで会得していたと推測される。
その後、しばらくして更木剣八と出逢い「回道を修めた」とある。

ここで疑問が浮かぶ。

卯ノ花八千流の斬魄刀「肉雫唼」の始解は治癒能力に特化した刀だ。
護廷十三隊に入るまで殺戮の限りを尽くしてきた大悪人の刀に、果たして「回復」という保守的な能力が開花するだろうか。

強さを求めてあらゆる流派を極めたというが、その「あらゆる流派」は作中にほとんど出てこない。わたしが覚えている限りで、山本総隊長の「元流」くらいだ。
道場破りのように潰していったとして、それでも遺されていないのは何故だろうか。

公式によれば肉雫唼の能力は「内部に怪我人を呑み込み、傷と霊圧の両方を回復する」らしいが、回道を極めた卯ノ花八千流は走りながらも一護の霊圧を回復させることができるのに、肉雫唼を使う必要はあるのだろうか。


肉雫唼は果たして本当に『回復』させているのだろうか。


そもそも「肉雫唼」という名前だ。
肉の雫を唼(すす)るのだ。

これは、力を吸い取っているのではないだろうか。


肉雫唼はいわば力の貯蔵庫のようなもので、霊圧や技や経験値などを溜め込んで、その霊圧だけを与えることにより回復能力に特化させたのではないだろうか。

ただ、技や経験値などは更木剣八との一戦に備え溜め続け、それを卍解・皆尽で放出したのではないだろうか。それこそ皆尽きるまで。


吐き出した力は己に使うわけではなく、辺り一面に広がる。
対する相手にも力を与えることによって、より闘いは愉しさを増す。
闘いを愛した初代剣八に相応しい能力だろう。

こうした使い方しかできないのであれば、卯ノ花八千流が無間での対決を進言した理由にもなるし、強さを求めたとはいえあれほどの大虐殺を行なった理由にもなる。

もしそうだとすれば、まさに肉雫唼はこの一戦のためだけの刀であって、卍解後すぐに決着がついたことにも納得がいく。

技を得た剣八が刀を両手で持つようになったり卍解ができるようになった、というならこれも納得だろう。


卯ノ花八千流の最期のセリフに「全て注ぎ込んだ」とあるが、わたしはそれは「更木剣八に全て与えた」という意味ではないと考えている。

不満気な憧れを抱かれ続けた卯ノ花八千流は、しかし心の中では彼に劣等感や焦燥感のようなものを抱いている。

二人は対極にいすぎて互いに比較が出来ずにいる。
優劣や愛憎も全てない交ぜにして、ある種とてもフェアな関係でいてほしい、と強く願う。



ちょっと本当に長くなりすぎた。書き上げるのに5日かかった。
明日は早起きなので、特に締めの言葉も無いままに終わりにする。

とりあえず、BLEACHでの最推しはグリムジョー・ジャガージャックです、宜しくお願いします。


しゃべる

今さらだが、少し前からキングダムを読み始めた。
現在46巻まで刊行中、私が読んだのは6巻までなのであと40冊読まなければならない、つまり序盤も序盤だ。
まだ信も政も幼く、やっと羌瘣が出てきたばかり、王騎の良さはまだわからない。
そんな中で私が心奪われたのが、山の民・バジオウだ。



※バジオウです

 

まず山の民っていうのが10ポイント、そしてこの変なお面が20ポイント、さらに生い立ちは100ポイント、それなのに平地の言葉が話せるので追加の30ポイント、双刀使いはかっこ良すぎるので50ポイント、マジモードの戦い方は文句なしの100ポイント、そして極めつけ、私が彼を最も高く評価したのは「楊端和さまの『剣』」というところ、ここにスーパーひとしくん、だ。

 

 

これはもうバジオウと楊端和さまの夢小説を書くしかあるめぇ…!と思っていたのだが、上のバジオウ画像を検索している最中に創作イラストを数件見かけたので、たぶんもうある。さすが日本、この国に、無いカプは無い。

 

 

と、そんな感じで5月11日の私はキングダムを読んでいた。
場所は昔ながらの漫画喫茶だ。
実はというとゴールデンカムイを読みたかったのだが、あいにく置いてなかったので、漫画喫茶常備率100%を誇るキングダムを読むことにした。結果としては最高だった、キングダムを読んで良かった、バジオウかっけぇ、タジフもイイネ!とすっかり油断していた。

 

 

だからなんの気なしにツイッターを開いて、いつも通りTLの監視パトロールを始めたんだ。

 

 

スクロールを始めて3秒、私の手が止まる。

 

 

 

「ホシくん、ボイス実装おめでとう!!!」

 

 

 

 

 

 

 

なに

 

 

しゃべるの…?

 

 

 


私は6〜7年前からツイッターをやっている。
やっているが、フォロワーはbotか捨て垢しかいない。自慢じゃないが、この6年、ずっと壁打ちツイートをしている。
気が狂っていると思うなら思ってくれ、だが、今したい話はそのことではない。
たとえフォロワーがいなくてもTLってのは賑やかなんだ、情報に溢れてるんだ。
だけどそこに推しのボイス実装を知らせるツイートがあっても、確かめる術がない。ネッ友がいないので、「それホント?」が聞けないのだ。つまり、実際に開いて確かめるしかない。

 

 

 

私は大いにうろたえた。くだんの壁打ちツイートを連発した。お祝いイラストを上げるTLにふぁぼを投げつけた。

 

 

 

私がバジオウばじおうしている間に、推しが声帯を手に入れていたのである。

 

 

 


しゃべる、しゃべるのだ、ホシくんが。なんてこった。

 

 

 


不要だとは思うが一応説明をすると、ホシくんとはアプリゲーム「消滅都市」に登場するキャラクターで、私の最推しキャラだ。詳細は以前書いた記事を読んでくれ。

 

 

 

5月1日、実装1周年のその時、私は祭壇作りが間に合わず、さらにガチャはフライングで来てしまい、運営も特に何かするわけでもなく、だから私は一人、コンビニのケーキでそれを祝った。
1周年だからといってイベントをするようなゲームではない、フライングでガチャを出すくらいだ、プロフもまだまだ上がらないだろう、ボイスなんて夢のまた夢…
そう思って、完全に油断していた。

 

 

このゲームの運営は、たぶんサプライズ好きのメリケン野郎なのかもしれない。
全くもって事前告知などなかった。なんなら、ボイス実装のお知らせはゲーム内のみ、ツイッター公式アカウントでのお知らせはナシだ。シビれるくらいクールだろう?

 

 

びっくりした、マジでびっくりした。
そして困った、バジオウばじおうしていた私は、イヤホンを持っていなかったのである。
加えて出先だ、これから上げるであろう奇声を公衆の面前で晒すわけにはいかない、私は無意識にホシくんボイスに声を出して返答する自信がある。
なので私は我慢した。およそ4時間ほど我慢した。その間、聞きたさと聞きたくなさが波のように押し寄せた。

ボイス実装は夢のまた夢だったから、夢を見ていたんだ。

ホシくんの声を想像して、うまく眠れない夜もあった。彼はのどぼとけがあまりないから、もしかして声は高い方かもしれない、とも思っていた。でも落ち着いた声であって欲しいし、精神的な幼さも残していて欲しい、優しそうな声と、それが全部嘘なんじゃないかと思えるくらい憎しみに満ちた声も聞きたい。彼の「声」に対する私の期待は、私が思っていたよりもずっと高かった。

だから期待はずれが怖かったのだ。

 

 

 


帰宅して深夜3時、私はついにホシくんの声を聞く。

 

 

 

 

 

 

しゃべる、という行為は、人間の編み出したツールの中でも最も古いものだ、というのを昔どこかで聞いたことがある。
言語という未だ進化し続けるツールは、未完成でありながら、原初の働きを失っていない。

 

 

 

 

実は今回の記事のタイトルは、別件で途中まで書いていたもののタイトルを使っている。
内容は珍しく大真面目なもの、2次元の男が一切出てこない内容だった。
ここで使ってしまったので、もう書き上げることもないだろう。が、せっかくなのでかいつまんで説明すると、祖母に関する母の言の話、だ。

 

 

私の祖母は数年前から半身不随で寝たきりになっている。意識はあるので何か喋ることもあるのだが、ほとんど聞き取れない。
これが聞き取れるのはうちの母くらいだ、と誰もが母に通訳を頼み、母もまた、よく祖母と会話していた。
と思っていた。
祖母が何かを言うと、母は必ず返事をして質問を返していたので、私も親戚もみんな会話をしていると思っていたのだ。
だが違った、母にも祖母が何を言っているのか半分くらいしか聞き取れていなかったらしいのだ。
痴呆症で会話の脈絡はなく、加えて方言だ、私には予測すらできないが、母は聞こえた単語から連想する会話を当てずっぽうのように返していた。違っていたら祖母からツッコミが入るし、そうでなくとも返したこっちの質問に答えてくれるし、そうやって喋るだけでいいのだと、母は言った。
これは母も暗い気持ちで言っている風ではなかったし、私もそういう風には捉えていないので、なんと言うか、自己啓発本に載ってそうな話だなーくらいに思って欲しいのだが、「そのうち喋ることもできなくなるんだから、みんな今のうちに喋っておけばいいのに」と母は言った。
母がそう思うに至る経緯は端折るが、とにかく会話なんてしなくても、喋っている声を聞いて、喋っている声を聞かせることならできるんだからやっとけよ、と言う話だ。思い出には足りなくても、その人の記憶にはなるだろう、という母の考えだった。やれることはとりあえず全部やる、うちの母には、そういうちょっとかっこいいところがある。

 

 


 

 

さて、すっかり真面目な話をしてしまったな、2次元の話に戻ろう。

 


帰宅した私は、イヤホンの充電がしっかりされていることを確認して、アプリを開いた。
悲しいことに、私のデータ上にはホシくんが存在しないので、先日1周年を迎えた彼がメインのクエストをプレイする。
いよいよ、彼の声を聞く。

 

 


結果から述べておこう。

 

 

 

ホシくんの声は、最高だった。

 

 

 

一分のズレもなく、ホシくんだった。

 

 

私の不安は杞憂に終わる、彼の声は、まさしく彼の声だった。

 

 

優しさと、儚さと、焦燥感と、絶望と、愛と、あとかっこよさが多分に含まれた、完璧なホシくんだった。

 

 

すっごい男前ボイスだった。

 

 

 


初めて聞いた彼のセリフは「ベオ」だ。なんやねんそれ、って感じだろうが、面倒なので説明は省く。とりあえず諸悪の根源みたいなキャラの名だとだけ伝えておく、これは名前だ。

 

 

 

私は「ベオ」に改名したいと思った。軽率すぎるかもしれないが、反射的にそう思ってしまったのだから仕方ない。
その後もセリフは続き、ホシくんが喋るたびに下唇を噛んで呻き声をこらえていたのだが、この「ベオ」に勝る声はない。この声に私からグラミー賞を贈ろう。
きっと初めて聞いた彼の声だからなんだろう。孵ったばかりの雛が後をついていくのと同じだ、刷り込みなんだと思う。
それでも私はたった二音で刷り込まれてしまったのだ。確かに不安もあったはずなのに、そんなの初めから無かったみたいに彼の声は彼の声として私に入り込み、一瞬で魅了した。これまで散々恋かもしれないとは思ってきたが、本当に恋に落ちてしまったかもしれない。もしくは恋に似た何か、に。

 

 

声は、彼をより一層彼らしく形作る。彼に質量をもたらせる。彼の存在を明確化させる。

 

 

しゃべるのだ。
彼の物語を、その胸中を、想像するしかなかったのに、想像が確定事項になる。
言葉という「意思」に、声という「温度」が乗るのだ。
これはもう、存在していると言っても過言ではない。

 

 

「しゃべるだけでいい」と言った母の言を思い出した。
会話をせずとも、声を聞くだけで存在を認識できる。
「いる」ということ自体が、関わりになる。
会話から関係を築けなくとも、「いる」だけでいいと思える人は、それだけ特別で、だから大切なんだろう。

 

 


ホシくんという”人”はいない。アレは確かにJPEGだ。しかし、しゃべるJPEGはもはや「いる」”存在”なのだ。

 

 

ホシくんはいたんだよ、データ上にではなく、私の心にでもなく、確かに「いた」んだ。

 

 

この感情が、恋でも、陶酔でも、錯覚でもいい、届かなくっていい。

 

 

贈りたい、と思う相手が「いる」なら、それでいい。

 

 

届くわけないのに、「いる」から届くかもしれない、なんてあるはずもない夢を永遠に見せてくれる、そんなむごたらしい優しさを、私はずっと愛している。

 

 

だから、彼らへの恋をやめられない。

 

 

ずっとずっと、好きでいさせてね。

 

 


 

 

おっと、いけない。性癖がチラリズムしてしまったね。痴漢にあったと思って忘れてくれ。

 

普段から記念日だとか誕生日だとかを覚えるのは苦手だが、5月11日だけは絶対に忘れないと思う。
一応カレンダーにシールを貼っておこう。
そこにはハートではなく、きらめく星のシールを。

 

 


チーズ・イン・ザ・トラップ/soonkki

歯を一本生贄として得たこの連休で、私はこれまでの分満足するつもりでいる。



漫画の新刊は積んであるし、薄い本も買った、ネットも引いたし、来たる5月1日に向けて推しを召喚するための祭壇作りの準備も万全だ(供物の一つはすでに完成済み)。



そんな中で、どうしてもこれだけは連休中にやっておきたいと思っていたのが、この漫画の一気読みと感想文を書くことだった。



ここ二ヶ月ほど私の睡眠時間を奪いに奪った作品だ。

続きが気になるのに読むのがもったいなくてたまらない、そしてどうしても感想文を書きたくて仕方がない作品なのだ。


「感想文を書きたくて仕方がない」だなんて中学生の私が聞いたらさぞ驚くだろうが、世の中にはそうでもしないと消化できない物語がたくさんある。
さらには消化すべきだった作品もたくさんあったのだと思う。



今現在の状況に不満はない。だが後悔みたいなのはある。やってきたことを帳消しにはしたくないし、楽しかったことも事実だ。それでも当時の選択を悔やんだりしてしまう。私はなぜ大学に進学しなかったのか、語学や文学を学ばなかったのか、そうでなくともなぜもっと本を読まなかったのか。
今から学べばいいし読めばいいのだろうが、太宰治に坂口安吾、サリンジャーや例えばシェイクスピアなどの超有名作をこれから読むのは、どうにも先に後悔が立ってしまう。本当はもっと、心の柔らかいうちに読むべきだったのでは、と。
絶望的に後悔しているわけではない。もしそうしていたとしても特に変わりはなかったかもしれないし、何より今の自由を手放すのは惜しいとさえ思う。それなのにこの経験値不足に関してはいつだって後悔してしまうのだ。



と、まあ、そんなどうしようもない話から始めてしまったが、別にこの漫画に語学や文学は関係ない。強いて言うなら、舞台が大学、というくらいだ。
たったそれだけのことで、そういう少し後ろ暗いことを思わせる、この漫画にはそんな要素がある気がする。
人間不信、疑心暗鬼、自己愛と自己嫌悪、諦め、執着、ままならなさ、そんな言葉が似合う作品だ。ラブストーリーのはずなんだけどね。




『チーズ・イン・ザ・トラップ』



容姿端麗、眉目秀麗、完璧超人のサイコパスである先輩が、後輩の貧乏女子大生に心乱される漫画、と好きな書き手さんが紹介していたweb漫画。



そしてその書き手さんはこう続けた。



「最高の間男がいる」と。



当て馬スカウター標準搭載の私だから、これは読むしかあるめぇよ…!とリンクを踏んだ、つまり初めは河村亮を目当てにしていたのだ。



しかし読み始めると、なんかそれどころじゃねぇ事態になる。たぶん3〜40話目くらいまで、感想としては恐怖と不安しかない。サイコパスと評された青田淳はもとより、ヒロインも、その他登場人物も全て、性格が悪いと切って捨てるにはあまりにも不明瞭過ぎる。
人はこんなにも何か思惑を持って生きているのだろうか、関わろうが関わるまいが同じ空間にいるだけで人間関係は生じてしまう、人を知ろうと歩み寄れば心が壁となり、じゃあもう知らんと背ければ人が壁となる。生かされないのに逃されない、え、人間怖い、というのが初期の感想だ。



件の間男・河村亮もなかなか出てこず、そんな苦々しい人間模様がけっこー続く。それでも私が読み進められたのは、先の紹介ツイートに貼られていたスクショのおかげだ。このシーンを見るまでやめるわけにはいかねぇ…!と心の支えにしてきた。そのスクショがこちら。




ついでなのでここいらで紹介しておこう、この爽やかイケメンが完璧超人サイコパスこと青田淳で、寝ている女の子がヒロインの赤山雪だ。



私はこのセリフの真意を知りたい、と思った。
サイコパスと評された男の、実際数話読んでみてこいつはヤベェと思った男の、始めはとてもそうなるとは思えない「俺の彼女」というこのセリフが、完璧超人のデレなのかサイコパスの殺人予告なのか、その真相を知りたい、と思った。
簡単に言えば、そこに萌えの可能性を見たのだ。



青田淳という人物は、どういう人間なのか。
サイコパスと言われるその性格の原因はなんだろう、赤山雪に対する態度の真意は、仮面にしか見えない表情の本音は、達成目標を何としているのか。



そうして、いつの間にか私は青田淳を目当てに物語を読むようになっていた。



はずだった。



100話近くになると様々な伏線回収がされてくる。
この作品唯一のネックと言える時系列の把握も、そこらへんでやっと、なんとなーくわかるようになってくる。キャラの立ち位置もつかみ始め、太一はほんといい奴だなとか、弟の顔が一番タイプだなとか、ヒロインがんばれとか思う余裕が出てくる。
周りを見渡す余裕が与えられてしまうと、私のスカウターは機能してしまうんだ。



だから当初の予定通りに、私は河村亮を追ってしまうことになる。



ちょっとここから先はネタバレになるかもしれないので、もしも読んでくれるのなら先に読んでほしい。



http://xoy.webtoons.com/ja/drama/randomphilia/list?title_no=768


とはいえ気軽に「絶対読んでくれよな!」とは言えない話数だ。
韓国には歴史がない、という揶揄を昔聞いたことがあるが、ここに264話分あるじゃねぇか。
時間泥棒この上ないので、できれば覚悟を決めて読み始めてくれ。




では、河村亮の話に戻ろう。




※こちらが河村亮です



こういう当て馬は、当て馬と言ってしまっていいのだろうか。かませ犬、とも違う気がする。そこが「となりの怪物くん」のヤマケンとの違いだ。



最新話まで読んでようやく、河村亮は気付いた(かもしれない)ところまできた。



もとより恋愛色の強くないストーリーだからか、ヒロインと青田淳の間に入る河村亮に色恋沙汰は似合わない。
ただ、恋愛対象としての域に踏み込んでいなくとも、人間関係としてはかなり大切な部分にまで踏み込んでしまっている。
そうなった時、彼の、自分でも何を言っているのか、何をしているのか、たぶんよくわからないままにやってしまっている、そういう様が堪らなく、やはりどうしようもなく、私は気に入ってしまうのだ。



先にも述べたように、どこか後ろ暗いところのある作品なので所々心苦しい描写があったりするのだが、私がついつい泣いてしまったのは河村亮が自らを「出来損ない」と思ってしまったシーンだった。誰か彼を救ってやってはくれないだろうか。



河村亮の純真さは、暴力的なまでに眩しい。
才能という傘には隠しきれないほど眩しかった。
相対する人間に影を落としてしまうほどに、眩しかったのだ。
純真さは悪ではないはずなのに、そのせいで苦しんでしまう。
素直に人の言葉を信じ、他者に期待して、自らに夢を見る。そんな純真さは愛されるべきなはずなのに、それを「出来損ない」と思ってしまうだなんて、そんなのあんまりだ。



河村亮は強い人間だった。
悪いことをしても、才能を壊されても、裏切られても、後ろめたさを引きずっていても、自らを疑うことだけはなかった。
逃げたり怯んだりすることはあっても、自らを否定することはなかったのだ。
だから「出来損ない」というセリフは、彼が折れてしまったというより、その眩しさの光源が潰えたように思えて、消えてしまいそうな雰囲気すらある。
折れるだけならそこに残骸でも残るだろうが、光が潰えてしまえば何も残らない、それこそ影も形も。



たぶん河村亮は、私が今まで見てきた当て馬の中で、一番儚い人間だ。
こんなに強くて存在感があって眩しいのに、一番儚い人間だ。
心に爪痕は残さず、網膜に焼き付いて離れないタイプの男なのだ。



河村亮を語るにあたり、私が無意識に「気に入った」とか「救ってやって」とか偉そうな言葉を選んでしまうのは、きっと本当は青田淳派だからなのかもしれない。
もし青田か河村かどちらにつくか、と選択を迫られたら、私は青田淳を選んでしまうと思う。そして一生その選択を後悔して生きるだろう。選べなかった河村亮に、ずっと懺悔をしながら死ぬまで生きるんだろう。そうすることでしか、私は彼らについていくことができないと思った。中途半端な回答が彼らを苦しめてきたのに、中途半端な回答しか出せないのだ。



青田淳の良さは、その狡猾さだ。
臆病がゆえに、というような解釈をされているかもしれないが、私は正反対だとすら思う。狡猾さは守りにも見えるが、この男はそれを攻撃にしか使っていない。
彼のやり方は、綿密に、用意周到に、徹底して、相手をじわりじわりと追い詰める。そしていよいよ足場を失った相手が落ちてしまったかと思うと、いつの間にか足首にはバンジージャンプのゴムがついていて、思いっきり落ちて跳ね戻ったところを笑顔で抱きとめるような男なのだ。
ちなみに抱きとめるのはヒロインだけで、それ以外の輩はだいたいとんでもねぇ笑顔で落ちるのを見届ける。





※とんでもねぇ笑顔



人を駒のように扱うだけならよかったのに、落ちるところまでしっかり見届け、あまつさえ自分の手でトドメを刺そうとするあたりが彼の恐ろしいところだ。


そしてそういう恐ろしさは、得てして人を魅了し狂わせる。



青田淳も、ある意味とても純真な人間だ。
河村亮が暴力的なまでの純真さなら、青田淳は純真な暴力なんだろう。これは比喩でもなんでもなく、そのままの意味だ。


一線の向こう側、自らの大切なものを守るために戦う時、彼はその大切なものを見てはいない。
効率的に狩るため、敵しか見据えていない。
だから戦う意味が、守る理由が、線のどちら側にいる人間にもわからないのだ。



理解し得ないものに人は惹かれる。
手のひらで転がされることを人は好む。
圧倒的な力の差に、人はひれ伏したがる。
河村亮の「儚さ」に対して、青田淳は「絶対」だ。
青田淳は、ある日突然いなくなったりはしない。
思い通りにならなければならないほど好戦的になる男だ、確実に息の根を止めに来るような男だ、彼の心は狂わされても彼の予定は狂わない。



まるで神様みたいな彼の所業を見ていると、この物語は「赤山雪のヒューマンドラマ」ではなく「青田淳の兵法論」なのでは、と思えてくる。



ちなみにあのセリフの真意は未だにわからない。
終わってみないとわからないのかもしれない。いや、もしかしたら終わってみてもわからないのかもしれない。神様の真意は凡俗には計り知れぬのだから。



現在連載中で、本国ではどうかわからないが、たぶんまだ終わりは遠い気がする。
というのも河村亮への期待からなのだが。
韓流ドラマよろしく続きが気になる仕様なので、更新がほんと待ち遠しい。



願わくば、河村亮が救われますように。


ドレスコード

大変だ、もう3日もない。

 

私は早く、推しの普段着を見繕わなければいけない。

 

明後日は卒業祝賀会。

 

場所は私の部屋。

 

ドレスコードは「ちょっとコンビニ行ってくる時の推しの普段着」。

 

なんでそんな事になったのか、私が言い出したからだ。
これはもう99%私の責任で、だけど残りの1%は、それをむやみに肯定したり、すごいすごいともてはやした2人の責任でもあると思う。
だからこの業は3人で受けような。巻き込んじまって悪りぃな。

 


『いつも私たちに見せている服が衣装だとして、彼らのタンスの中を予想、その普段着を再現して着てきてください。

会場は私のアパートなので「ちょっとコンビニ行ってくる」時の普段着と想定、
それを、「ワイの推しはコンビニまででもリストバンドを着けていく男だ」とか、「休日はメガネという王道スタイル」とかプレゼンして頂きます。
さらにコンビニで何を買ったかまで再現するとモアベター。』

 

上記が2人に送った連絡内容。

 

すごく楽しいと思ったの。今も楽しいと思ってる。

 

でも、でもね。いざ考えてみると、私の推しの普段着って、すげーダサいかすげーしゃらくせぇかの二択だわ…ってなってる、今。

 

あれ、これ伝わるかな…?ってなってる。
つづ井さんの「私たちはいつだって、正気を失ったモン勝ちや…!」だけを心の支えにしてる。

 

そもそも私たち3人のストライクゾーンって、絶妙に1mmも被ってないじゃない?
2人ずつならあっても、3人のど真ん中に豪速球160km/hストレートをブチ込んできた男(二次元)って、未だかつていなくない?

 

私たちは、同じ地域の、それぞれの畑で、それぞれ異なる作物を育ててるじゃない?

ごく一般的なキャベツ、にんじん、トマトにきゅうりみたいなのを育てつつ、突然ななこがロマネスコとか見たことねぇ野菜を収穫してきたり、あつこは作物に飽き足らずひまわりとか咲かせたり、私は自分じゃ食えねぇくせにハバネロとか植え始めたりするじゃない?

それを、わぁすごい!って共に喜びつつ時に心配しながら応援してるじゃない?

 

そこにさ、
「ねぇ、見て!これね、ブートジョロキアっていうの!どれくらい辛いかは私も知らない!みんなで食べよっ☆」
って差し出してもいいの…?

 

わかってる、わかってるのよ。もとより土台がおかしいってことは。
それでも2人には全幅の信頼を寄せてるから、それでいいって勝手に思ってる。ほんと、ごめんな。卒業おめでとうな。それも忘れてないからな。

 

なんでこんなことになっちまったんだろうなぁ…

 


最初は、これは藤真(スラムダンク)しかいねぇ…!って思ったの。
奴の普段着なら再現できる気がするって思ったの。
でも、どんどん妄想を膨らませていくと、あいつ、ぜってー私服ダサいわ…ってなってね。
微妙な長さのカーゴパンツに、MサイズTシャツの上からバスケユニフォーム着てそうだわ…って。
そしたら私の中の藤真が意中の女の子に「藤真くん、いつもスーツだったらかっこいいのに〜」とか言われ始めてね…かわいそう、藤真。いいよー、最高だよー、ダサいイケメンは神がもたらした一雫の甘い蜜だよー。

 

別にね、ダサい格好をしたくないわけじゃないよ。だってわたしんちじゃん。
それにこれはファッションでもなければコスプレでもない、自己満足じゃん。

 

でも、この絶妙な具合を、私は上手くプレゼンできるだろうかって不安で不安で。

 

やっぱり燭台切かな、眼帯買ってくっかな、どこに売ってるの眼帯?ハーフグローブはどこ?作るおつまみが全部オリーブオイルまみれになるけどいい?

 

どうしよう、やっぱり俄然楽しみだね!

 

村上春樹なら年代物のワインをナイフで開けてるとこだよ。
海賊王を目指す奴らなら「宴だー!!」ってなってるし、こち亀なら神輿担いでる。

 


当日、2人のプレゼンを楽しみに待ってるよ!!!


焦げたホルモンを見て思ったことなど

やっぱり貝木には幸せになってもらわないと困るから、どうすれば貝木が幸せになれるか考えてみよう。

 

いや、ちょっと待て、幸せになって欲しいのか?「幸せ」とは少し違うな、「幸せ」は当人が決めることであって他人の私が押し付けるものではない。
そもそも私は推しに幸せになって欲しいわけではない、悲しみも苦しみも楽しさも安らぎも、たくさんの感情を経て重厚な人生を歩んで欲しい。その先の彼らを見たい。

 

でも、貝木はすでにたくさんの感情を経ているよな?いると思うんだよ。
花物語の肉を食え食えおじさんになった貝木が懇切丁寧にパーフェクトに焼き上げた焼肉の中で、唯一焦がした肉があったろ。あれはホルモンかな?鶏かな?いや、短時間で焦げてたからホルモンじゃないかな。原作にもそんな描写あったかな。まぁいいや、ホルモンだよ、あれは。焦げたホルモンだ。

 

焦げた、焦がしたんだよ。
その時の貝木はなんて言ってたと思う?
「冷たい奴なんだよ、俺は。」
だぞ。もう、貝木ってば、ほんと貝木なんだから。
熱くて、焼きすぎて、焦がしたんだぞ。
おい、誰だ、この描写考えたやつ。天才なんじゃないか。マーベラス、まじマーベラス。

 

あれっ?ちょっと待って、もしかして焦げたのハツなんじゃない?だとしたらヤバくない?私の心臓の方がヤバくない?ちょっと困るから、とりあえずあれはホルモンって事で留めておこう、そうしよう。
そっかー、ホルモンを焦がしたかー、内臓をなー、焦がしたかぁ。そうか、そうだなぁ、臓腑を焦がすほどだったかぁ。たまんねぇなぁ。

 

貝木が嘘ばっかり言うから、どれが嘘でどれが本当かわからないって言うけどな、まぁだいたい嘘なんだよ。
でも問題はそこじゃない。
その嘘で、何を隠したか、なんだ。

 

嘘で隠すもの代表格は「照れ」だな、照れ隠しだ。貝木もほとんど照れ隠しなんだと思う。大人は恥ずかしがり屋なんだ、かわいいね。

 

でもじゃあなんで照れるんだと思う?それがそれくらい本気だったからだろう。恥ずかしいくらいに本気だったからだろう。

 

そんなことを蛇神様に説教したあと「俺は金が好きだ」と語った貝木を覚えているか?あのセリフが大好きなんだ。好きなものの好きな理由を格好つけて言う貝木、でもその好きな理由が「かけがえのないものではないから」だぞ。きっと自分をも納得させるために考えついたものなんだろうな、でも恥ずかしいくらいにロマンチックなんだよ。格好つかないくらいに夢いっぱいで、それを本気で思っているんだ、貝木は。

 

その後、阿良々木くんに「何をした」って聞かれてさぁ当たり前のことを言ったって言うけど、その嘘で隠したかった本音は、そんな本気ロマンチックだったんじゃないかって思うんです、私は。

 

貝木はいつもそうやって嘘で隠して誤魔化して煙に巻こうとするけれど、そもそも煙に巻くのが得意だったのは臥煙遠江のはずなんだ。
本当に憧れていたんだろうね。恋い焦がれていたんだろうね。それがよくある恋とは違ったとしても、それでも恋は知らなくても愛は知っているんだろうな、貝木は。

 

戦場ヶ原さんに対する貝木の想いは、もしかしたらそんな自分に重ねていたのかもしれないね。
臥煙遠江の真似事をして、臥煙遠江のように憧れる自分になりたかったのかもしれないね。
でも失敗する。どれだけ手を回してやっても思い通りにならない。あまつさえ、自ら造った式神にそれを指摘されたりするんだ。
余接ちゃんがそれを指摘できたのは、たぶん一緒に造った他の製作者の影響だと思うんだけど、だとするとかつての仲間にこうも見透かされてる貝木、ちゃんと彼らと交流があったんだなぁとわかって私は嬉しい。

 

若かりし頃の貝木はどんな人間だったのかな。

大して変わりはなさそうだけど、共にいる人がいる、という状況の貝木、それはやっぱり大人になった貝木とは少し違うと思うんだよ。

 

貝木の良いところの一つは「人をよく見ていること」なんだけど、昔の貝木も周りをよく見ていたと思う。わかりやすいキャラのやつばっかりだけど、だからこそそれ以外の部分を貝木はちゃんと見ていたと思う。一流の詐欺師になるやつだからな、そういうことを当たり前にしていたと思う。
暴力陰陽師の繊細さとか、人心掌握アロハの孤独とかを貝木には見つけていて欲しい。そしてそれらを「くだらないこと」と言って、その時思ったことも全て墓まで持っていって欲しい。

 

絶対的な何かを持つ彼らに対して、貝木はコンプレックスは抱かなかったと思う。そう思うほど、貝木は自分を高く見積もっていない。
でも、そんな絶対的な彼らに対する当てつけとして、金が好きになったんじゃないかな。かけがえのないものではない金に、執着したんじゃないかな。

 

だから、それすらも、「なんでも知っている」臥煙伊豆湖が苦手だったんじゃないかな。隠せない、煙に巻けない支配を、貝木は嫌ったんじゃないかな。反抗期の子供かよ、大人が嫌いな子供みたいな大人だね。

 

そして、そんな苦手な伊豆湖に拮抗し得る忍野メメを見て、更に当てつけとして金に執着していて欲しいな。それはかけがえのないものうんたらではなく、単に身なりとか生活とか、そういうのを対極でいてやる、相手をしてやる意味で。あんな、どうしようもない臥煙伊豆湖という存在の相手なんてしてくれるな、と。

 

忍野に対する貝木の心情は、ライバル心とか、ましてや友情とは違うと思うんだよ。

忍野だけじゃなく他の誰かに対しても、たぶん気にかけてるんだ、心配なんだ。かけがえのないものである、そういう人間が、かけがえがないのになくなってしまう、それを心配してるんだよ。世話好きなんだ、貝木は。

 

戦場ヶ原ひたぎにも、千石撫子にも、神原駿河にもそうだったじゃないか。世話好きで、お人好しなんだよ、貝木の方が。
もしかすると臥煙伊豆湖のことだって心配してるぞ、この人。

 

貝木はいつだって、慈しむべき存在を持っていたんだな。

 

ここまでくると、貝木はすでに幸せなんじゃないかって思うね。

いや、私は貝木に幸せになって欲しいわけではなかったな。

じゃあなんだ?「救われて」欲しい?いや、これも違うな。貝木は「救われる」べき存在ではないぞ。

ではなんだ?「報われる」か…?うん、そう、そうだな。報われる、貝木には報われて欲しい。

 

貝木の行いの全て、それらが思い通りに思惑通りに進んで欲しい。そして貝木に満足して欲しい。満足じゃ足りないな、溢れるくらいじゃないと。心底納得して欲しいんだ、それくらいのことを貝木はしてきたって、私、知ってる。

 

もしそうなったとして、溢れた貝木の喜びはどう表れるんだろう。

え、まさか笑うの?貝木、笑うの?やだ、やめて、そんなことされたら私死んじゃう、祝福と絶望で死んじゃう。貝木、笑わないで。続・終までしか読んでないけど、貝木笑ってないよね?お願いだから笑わないで、そんなことで私の中の貝木を終わらせないで。笑わないまま死んで欲しいよ、貝木には。ほんと、申し訳ないけど。

 

私は貝木の死すら見届けたいよ。死んで終わるなら、それすら見届けたいよ。悲しいし、凹むし、たぶん熱とか出すけど、貝木の最後を見届けられるなら仕方ねぇって腹をくくるよ。

あと、ぜってー泣かないから。貝木の最後にはなぁ、泣いてはいけないんだ。誰一人として泣いちゃあいけないんだ。みんなそれぞれ思い出したり、懐かしくなったりしてもな、それで憎まれ口を叩かれたりしたとしても、絶対泣いちゃいけない。それは貝木の望んだことではないだろう?貝木の思惑通りではないだろう?金を払う度に、英世との別れを惜しんで泣いたりはしないだろう?大勢の諭吉との別れだったら泣くかもしれないけど。

 

誰にとっても、物語にとってもかけがえのないものにはなりたくなかった貝木の気持ちを汲んでな、だから貝木が死んだとしても泣いたら駄目なんだ。

たぶん、貝木も臥煙遠江が死んだ時には泣かなかったと思うし。そう、冷たい奴なんだよ、貝木は。

 

まぁ、貝木はこうやって今までにもたくさんの人に心を配ってきたって私は確信してるけど、実際のところ、そのウエイトが占める割合は誰がどれくらいになっているんだろう。
そもそも割合なんだろうか。男は名前をつけて保存、女は上書き保存っていうけど、私の中で貝木は圧倒的に後者なんだな。

貝木はこれまでの様々な感情を、色とりどりの感情を塗り重ねて、真っ黒になるまで塗り重ねてきたんじゃないかな。

 

きっと一般的な貝木のイメージって、高級ホテルの最上階スイートで一人立っているって感じだろうけど、私の中の貝木は賑やかな大勢の中に紛れているよ。飲み会の隅っこの席で誰とも口をきかずに、でもこっそりサラダを取り分けてる。

私の中の貝木は、いつだってお嫁さん候補ナンバーワン。

 

今日は一日中仕事が忙しかったけど、終始焦げたホルモンとどうすれば貝木が報われるかを考えていたから幸せだった。
貝木はそうやってわたしを幸せにしてくれるけど、私は貝木を報いる方法を思いつかなかった。まぁ、私ごときが貝木を報いようなんざ、驕りが過ぎるってことなんだろう。

 

私は貝木が好きだし憧れてるし、だから報われて欲しいよ。
西尾維新が彼をどうするつもりか知らないけど、新房監督がどう表現するか知らないけど、三木眞一郎がどう演じるか知らないけど、どうか納得のいく結果になって欲しいと、心から願うよ。
某疾風伝のラストみたいに、あり合わせの辻褄合わせ、みたいな結末にならないことを、心の底から祈っているよ。

 

これは貝木のためじゃなく、私のためだけに、そう願っているよ。


甦った私は、元の私と言えるだろうか?

「行く・逃げる・去る」と言葉で遊ばれるように、年明けの三ヶ月は瞬く間に過ぎる。

歳をとれば尚更だ。

 

何をするでもないが、ただ心だけは忙しく、あれに萌えた、これに震えた、あれが憎い、これが堪らぬ、と二次元にだけは時間を費やした自覚はある。
そうすると、時間というのは更に早く過ぎる。

 

特に今年に入ってからというもの、いまさらカミングアウトもくそもないが、性癖の吐露も恥じることなく諦めるように大っぴらになってしまい、これはもうどうしようもないくらいに手遅れ、平たく言えばただのオタクになってしまった。

 

オタクという人種は常に忙しい。
"暇"という概念は存在しない。
趣味、と一括りにしてしまえばそれだけなのだが、いかんせんその趣味が広大で深遠で堆い。
オタクの趣味は連鎖する。
この世はでっかい宝島、なのだ。

 

そんなこんなで連鎖(ネットサーフィン)をしていると、気付けばもう3月も半ば。

 

このままではあっという間に5月1日がやってくる。

 

あの日がやってきてしまう。

 


皆は5月1日が何の日か知っているだろうか?

 

まぁ、皆とは言っても2人(私を含む)くらいしか見ていないブログだ。

これは単にあつこに対する問いかけと言っていい。そしてそのあつこも、もう見ていない可能性が高い。

 

だからつまり誰も知らなくて当然なので、いつも通り私は壁に向かって一人説明を始める。その日、ある種私の命日とも言えるその日の、その理由を綴る。

 

もし、あつこがこれを読んでいたら、そんなの会った時に言えよ、もしくはこの文章をメールで送れ、と思うかもしれないが、そうもいかない理由がまた別にある。もちろん大した理由ではない。

 


まずは先にその日が何の日なのか、述べておこう。

 

5月1日、去年の5月1日だ。


その日はあの、私の髪を緑に染めた男・ホシくんが、初めて実装された日である。

 

そしてその日私は、人生で初めて大爆死することになる。

 

 

 

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ワンピース84巻/尾田栄一郎

やっと読みました、ワンピース最新刊。

 

3ヶ月くらい前に居酒屋にて「サンジのアレはヤクザかサムライか」っていう議論で超白熱しましたが、そもそもアレは『騎士道』であって『極道』でも『武士道』でもなかったですね。

 


「“餓死”してやる!」には驚きましたー。
「お前の作ったメシしか食わねェ」ってプロポーズかよ、って。
「明日結婚しよう」よりもよっぽどプロポーズだな、と。

 

《結婚》とか《親子》とか《家族》《血筋》といったキーワードのおかげで、男女差が如実に出てて良かったです。

“父親”の威厳を放つジャッジ、

“姉”としてのスタンスを崩さないレイジュ、

ヒエラルキーにこだわる“兄弟”、

理想的な“花嫁”のプリン、

女好きという“男”にすら縋るサンジは言わずもがな。さすが、あごひげを生やしただけある。
そういえばローラもやたらと乙女チックなキャラだったし、なんかナミさんは必要以上にセクシーに描かれてる気がするし、そういう昨今では炎上の元とすら言われる男らしさ・女らしさを存分に発揮させてるのはいいなーと。

 

わかりやすい役割の配置は楽しいです。
今回はストーリー考察より設定萌えの勝利ですね、夢女子・腐女子にはたまらないのでは?

 

とはいえ、ポーネグリフやら玉手箱やら血統因子やらと伏線はたくさんあって、それもあれこれ考えてしまいますが。
なんでサンジのまゆげだけ逆巻なんだろね。ネタだと思ってたまゆげが、まさかこんなところで伏線になろうとはね。

 

 

ビッグ・マムが今のところ100%悪者になってるので、久しぶりにそのままいってほしいです。

こういうただの悪役はワポル以来なんじゃないか?
たぶん巨人族のことで「コイツにもいろいろあったんやで…」ってなりそうですが、できればただのクズであってほしいところ。
そういう敵が圧倒的に力を持って支配している中でなら、それぞれがどう抗うかを純粋に応援できますし。

 

しかしまぁ、プリンちゃんがいいキャラですね。
こういう時の女の強かさと男の脆さ、頭んなかお花畑の女とカッコつけなきゃ生きらんない男と。
とにかく彼女はサンジを引き立てる。そうか、サンジはこうやって輝くキャラだったんだな…!

 


やっぱり私が歳をとって深読みし過ぎてるんでしょうか、いや、でも、ワンピースってどんどんアダルティになってるよね、だって前巻の『ドフィ』と『ヴァイオレット』で証明されたじゃん。

 


とりあえず、今回の新刊で一番驚いたのは、ロビンが氷食べる派だったことです。
女の子が体冷やすんじゃありません!氷食べると貧血になるわよ!


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